山左とは

ABOUT YAMASA

山 左 の 歴 史

先代の技術を継承し、
次の世代へ

山左は山下昇五郎が15歳から左官を始め、経験を積み50歳の時、独立した会社である。楽なことばかりでは無かったが、その腕が認められ「他では出来ない仕事なので山左さんにお願いしたい」と言われ、その期待に応え続けて今がある。

現在の山左は26年以上一緒に左官を行ってきた2人の息子に技術を継承し、次の世代へ技術を継承できるよう日々精進している。

左 官 と は

職人の腕にすべてが
左右される左官業

左官とは、土やコンクリート、セメント、モルタルなどの素材を塗ったり、土壁、砂壁や漆喰仕上げなどを施したりして、壁や床の最終的な表面を仕上げる職人のことです。現場では天気や気温・湿度で仕上がりが変わってくるため、土と水から作り出す自然との共存でもあり戦いでもあります。そのため、施工する職人の腕次第で建築物の良し悪しが決まってしまうような職種でもあります。

私たちが暮らす町にも、左官の腕が作り上げた歴史的建築物は存在しています。左官という仕事は、形の無いものから形を腕一本で作り上げるとても大変で難しいものです。難しいからこそ達成感もとても大きく、さらなる高みを目指せるのです。左官の世界は、やりがいと奥深さに満ちあふれた世界なのです。

左 官 の 仕 事

左官の技が歴史的建造物を支えています。

瀬戸内市 市指定重要文化財

弘法寺常行堂(漆喰壁修復工事)

創建の年代は不詳ですが、現在の建物は天明元年(1781年)に再建されたものです。屋根は寄棟造、本瓦葺、軒は各重とも一軒疎です。正面中央の扉は桟唐戸、その左右の柱間と両側面の中央柱間に花頭窓が配された簡素な禅宗様の仏堂で、堂内には瑠璃檀が設けられています。本尊の尊顔を礼拝できるよう上層部の正面中央部に窓が設けられています。

左官の技が
歴史的建造物を
支えています。

美作市

春日神社(漆喰壁補修工事)

岡山県美作市にある春日神社。山間の集落に鎮座しており、1013年(長和2年)備前・美作国造和気氏が大和国の春日大社の分霊を奉斎した古社である。 秋の例祭では、神楽奉納や歌舞伎がおこなわれている歴史のある神社である。

伝 統 技 法

漆喰

左官の代表的な仕上げのひとつが漆喰です。漆喰は、主に石灰を成分とした左官の材料です。作業性を高めるため、石灰にスサ(繊維)と糊分を練り混ぜて作ります。その歴史は非常に古く、奈良時代からあったといわれています。防菌・防カビ・調湿効果が高いため、日本のお城やお寺の白壁によく使われているのを見ることができます。また、模様づけや色づけなどのアレンジも簡単なため、一般にも広く普及しています。

小舞組み

小舞組みとは、土壁において使われた左官下地である。 貫に小舞として細い竹や割り竹を縦横にからめ、それに荒壁を塗りつけて、 そのうえに仕上げ塗りをする。現在は、小舞組みが出来る職人・材料も少なくなっており貴重である。

聚楽壁

日本独自の、ごく薄塗りの土壁の仕上げ。本来は京都・聚楽第の付近で産出した褐色の土を使った壁でしたが、現在は薄塗りの繊細な仕上げの土壁を聚楽壁、聚楽仕上げ、あるいは京壁などといいます。

種石洗い出し

種石洗い出しは、セメントモルタルに砂利や色石などを混ぜた材料を塗り、完全に固まってしまう前にブラシなどで水洗いして表面のセメントを流し、石の頭を出す仕上げのこと。玄関の土間などに用いられています。種石の大きさや種類、モルタルの色の組み合わせなどによって、仕上げのバリエーションが広がり、さまざまな表情を演出できます。

考え方・こだわり

追い求める進化が
左官の可能性を広げる

一般的に左官職人といえば一匹狼のような個人プレーをイメージしがちですが、山左では「チームプレー」を行っています。それぞれの持つ技術や得手・不得手をしっかりと理解した上で、それを一番活かせる形で現場に臨みます。

現場では、上は70代から下は40代までの職人が一緒に現場で作業を行います。伝統技術は年長者から学び、新しい技術も取り入れています。左官の技術は、日本古来のものから現代まで時代に合わせて進化を続けています。

さらに海外の技術などたくさんの左官技術も存在します。そういった古くからある伝統工法から最新の技術まで学び取り入れることで、お客様に最適な提案を行っております。

施 工 実 例

伝統技術から近代技術まで。

倉敷物語館
(内・外装漆喰工事、アプローチ工事)

倉敷美観地区の入口に位置し、倉敷を訪れる観光客と市民の交流の場として完成した、倉敷物語館の左官工事を行いました。

伝統技術から
近代技術まで。

店舗キッチン天板
(デコリエ)

岡山市内のシェアオフィス改修工事で、キッチンの天板作業を行いました。新しい素材「デコリエ」を使って、機能的かつオシャレに施工しています。

素  材

デコリエ(内装)

デコリエ(内装)

厚さが約1mmの重厚感がある仕上げができ、あらゆるもの(木材・石・コンクリート・鉄etc…)に施工ができ柔軟性のある素材ですが、強度や耐研磨性に優れている素材です。キッチンや洗面台の施工にも採用されております。

漆喰(外・内装)

漆喰(外・内装)

漆喰は日本古来から使われているバランスのとれた塗り壁材です。調湿効果だけでなく、石灰の殺菌作用による防カビ性や火災時に有毒ガスを発生させない事が再注目されています。1000年以上の実績、人と環境へのやさしさを持つ塗り壁材。

ジョリパット(内・外装)

ジョリパット(内・外装)

色あせがしにくい「耐候性」、下地のひび割れに追従する「可とう性」、汚れが付きにくい「低汚染性」、不燃材料認定を取得している「不燃性」など多彩な機能とバリエーションを展開。壁面の長期の耐久性と美観維持を実現し、建物の資産価値を保ちます。

土壁

土壁

土壁の特徴は調質性能と意匠性。土壁は呼吸しているんので湿気を自然に調整します。梅雨時期も快適に過ごせます。また、化学物質の入った商品を使っていないので健康面でも安心です。人の手で塗るという二つとない意匠も魅力です。

その他外壁モルタル工事、外構ブロック工事、
外壁塗装工事、
土間洗い出し工事なども
行っております。
リフォームを
ご検討の方もお気軽にご相談ください。

ABOUT CULTIVATION

職人の育成について

山左では、左官歴60年以上の親方と、技術を継承した
左官一級技能士の資格を持ち、
その中から金賞・銀賞に
選ばれた職人が、左官について一から丁寧に教えます。

伝統技術を身につけ、
わたしたちと
一緒にはたらいてみませんか?